ぬかる道巻頭言コラム

【『ぬかる道』第433号 巻頭言】
『新・新ホームページ』

ぬかる道巻頭言

巻頭言『新・新ホームページ』

江畑哲男

当会のHP(ホームページ)が新しくなりました。東葛川柳会としては三度目のリニューアルになります。メッチャ嬉しい! 有り難うございます。お陰さまで、東葛川柳会として大きな橋頭堡を築くことが出来ました。

令和5年10月28日(土)、東葛川柳会創立三六周年記念大会というこのおめでたき日に、新・新HPのお披露目、正式公開という運びに相成りました。準備を進めてくださった委員各位、とりわけ柏稲門会の中村恭子さんには確かなご指導とご支援を賜りました。御礼申し上げます。会員の皆さんには、まずは『ぬかる道』今月号の表紙2をご覧いただきましょう。

ホームページ、その中身は?

新しいHPのメイン画像は、カルガモの親が子らを導いている構図の写真。キャッチフレーズは「楽しく学ぶ」。その解説。「東葛川柳会は、句の入選を競い合うだけの会ではなく、人情や人生観、仕事や社会、それに川柳に対する取り組み方などについても皆さんとともに語り合っていくような楽しい会です」。右下には、題字:酒井千恵子、写真:六斉堂茂雄。

インデックス(見出し)一覧もご紹介しておく。

  • 東葛川柳会について(About us)
  • 東葛川柳会の活動(Activity)
  • 句会・大会等の予定(Schedule)
  • コラム(Column)
  • 柳誌『ぬかる道』(Nukaru-michi)

右見出しのもとにさらに細かい枝分かれがしてあって、それぞれに解説が施されている。

「東葛川柳会について」(About us)のメニューはこうだ。代表挨拶、会の沿革、会の概要・組織、メディアへの掲載、関連団体・傘下勉強会、お問合せ、……。

その中の一つ「会の沿革」を覗いてみよう。会の歴史を、草創期(昭和62年~平成13年)、発展期(平成14年~平成29年)、円熟期(平成30年~)と、三期に分けた。

 草創期
  • 昭和62年10月24日 東葛川柳会創立句会(於柏市中央公民館) 4名の発起人でスタート、創立句会参加者52名。代表:今川乱魚、事務局長兼『ぬかる道』編集長:江畑哲男、機関誌『ぬかる道』創刊準備号発行。
  • 昭和63年4月 第1回吟行句会(流山七福神めぐり)。
  • 昭和63年12月 選句の合間を活用して、軽体操の時間を設ける(句会場は柏市内諏訪神社社務所)。
  • 平成3年5月 第5回ヌーベル文化賞(選考委員長:砂川七郎)を今川乱魚代表が受賞。5月23日(土)授賞式。我孫子市長、柏市教育長、山階鳥類研究所広報室長、渡邊蓮夫全日本川柳協会副理事長らが臨席。

今から30年以上前の出来事だ。懐かしい!

発展期
  • 平成17年3月 初の台湾吟行句会を催行。団長江畑哲男。参加者21名。日台合同句会を台北市内ホテルにて開催。前夜、「愛日家」で実業家の蔡焜燦氏による卓話あり。
  • 平成18年8月 「東葛川柳会創立二〇周年記念、川柳立机250年記念、小林一茶没後180年記念、流山市制40周年記念大会」開催。新ホームページ開設。
円熟期
  • 令和元年8月 江畑哲男著『熱血教師』出版記念大会を流通経済大学新松戸キャンパスに於いて開催。柏市長ほか祝辞。出席者229名。
  • 令和2年4月 『ぬかる道』誌「アンダー49会員」制度(若手読者の優遇処置)創設・導入。川柳界初の試み。
  • 令和4年10月 東葛川柳会創立三五周年大会を開催。記念DVD作成のための撮影のほか、ケーブルテレビのカメラが入る。祝辞:杜青春台湾川柳会代表ほか。

……とまぁ、こんな具合である。古くからの会員も新しい会員もどうぞ気軽にアクセスしていただきたい。

補足二点。年代の記述には元号使用を原則とした。西暦だと自分史とイマイチつながらない、という声に応えた。一方で、「東葛川柳会の活動」に(Activity)なる英単語も付してある。なかなかフトコロが深いものと自画自賛。

ホームページに期待するもの

HPというのは、企業に於ける「看板」のようなものだと聞いている。ネットという媒体の中の「看板」である。喩えてみれば、大きな街道沿いに看板のない建物があったとしたら、どこか怪しげであろう。企業だとしたら、信用はされまい。それと同じリクツで、ネット上には看板の役目を果たすHPが必要なのだ。

看板は明るく、見やすいほうがよい。東葛川柳会の基本情報をはじめ、会の雰囲気や活動の様子がひと目で分かるような工夫をしたい。現代人の多くがHPによって、見知らぬ企業や団体への基礎知識を取り入れている潮流を考えればなおさらである。

実際、こんなことがあった。

令和二年一月、江畑哲男が第七回「礒野いさむ賞」を受賞したときのこと。価値ある賞を価値あるものにするために、地元メディアに働きかけをした。ところが、である。メディアから「〈礒野いさむ賞〉を調べたが、検索しても全くヒットしない。番傘本社のHPも機能していない」などと言われてしまった。たしかに、これではイケナイ。

川柳界のこんな情けない現状を少しでも改善すべく、東葛川柳会のHPは新しいスタートをさせていただいた。新HPがその威力を遺憾なく発揮し、新鮮なエネルギーと人材をもたらしてくれることを心から期待している。

代表からのSOS(2)

はてさて、よいことばかりではない。前号で触れたように会のピンチは続いている。引き続き、人材大募集だ! 

いま『ぬかる道』誌の発送面で難局に直面している。句会場での手渡しは当面見合わせることになりそうだ。ほかにもいくつか、手当てが必要なセクションがある。

他方、ピンチはチャンス! まだまだ数は少ないが、物心両面からのご支持も広がりつつある。「まさかの友は真の友(A friend in need is a friend indeed.)」。まさしく、こういう時の手助けは有り難い。