コラム

コラム コラム

川柳にまつわるあれこれ、季節や地域のトピックスなどを語ります
柳誌「ぬかる道」に掲載されている巻頭言全文も読めます。

遊人のユーモア・エッセイ

モンマルトルの武勇伝 続き

この安岡力也は怖かった。体もでかいし英語も上手い、何と言っても声が良い。これで上ずった半オクターブの声だったら、ずっこけをかます所だが、決して期待を裏切らないそれなりの声である。きっとモンマルトル界隈...
ぬかる道巻頭言

【『ぬかる道』第449号 巻頭言】
『句会を活性化しよう』

巻頭言『句会を活性化しよう』 江畑哲男 コロナは終わった! 今こそ、句会を活性化しよう!三年余のコロナ禍を超えて、楽しく生き生きとした句会を甦らせたい。 そんな夢と抱負を抱きながら、本年の活動をただい...
中野彌生エッセイ

消えた仕事

最近の新聞に、昭和にはあったけれど、今では無くなった仕事の記事があり、それを読むと様々な思いが交錯しました。それらの仕事は、昭和の暮らし振りの貧しさを浮き彫りすると共に、物凄い速さで利便性を求めて、社...
遊人のユーモア・エッセイ

モンマルトルの武勇伝

ポン引きと呼ばれる客引きのお兄さんに良く好かれる。理由を考えることがある。 1. お金を持ってそう、2. 好きそう、3. 誘惑に弱そう、4. 決断が速そう...違う違う全部違う。 強いて言えば4. 決...
山田とまとエッセイ

二人のおばあさん

電車で席を譲られるようになってから、どのくらいになるだろう。私はいつも喜んでその親切を受け取り、心からの感謝の言葉を述べることにしている。 そんな私が、ある日乗った電車内の出来事。コロナ騒動以前の話。...
ぬかる道巻頭言

【『ぬかる道』第448号 巻頭言】
『近未来への伝言』

巻頭言『近未来への伝言』 江畑哲男 令和7年(2025)が本格的に始動し始めた。 改めて、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 会員各位のご多幸はもちろん、小誌『ぬかる道』関連の皆々様のご健康とご...
中野彌生エッセイ

元日の歯ぎしり

我が家の近くの国道には、東京から32キロの標識があります。 この辺りは江戸から八里と言われ、志賀直哉や柳宗悦にゆかりの土地ですが、私たちは特にここを選んで、気に入って移り住んだ訳でもないのです。 19...
遊人のユーモア・エッセイ

もっといい話

人からお借りして「花鳥風月」という本を読んだ。昭和10年刊行とあるから、かなり古い本である。江戸、明治の食べ物、酒、風俗、着物などに関する他愛も無い話が載っている。中でも、江戸の夜鷹(街娼)に関する話...
ぬかる道巻頭言

【『ぬかる道』第447号 巻頭言】
『気分を新年に変えながら』

巻頭言『気分を新年に変えながら』 江畑哲男 とてもとてもそんな気分にはまだまだなれないのだが、仕方あるまい。この原稿を書いているのは、令和6年12月12日。雑誌の上ではすでに「新年号」である。ここは吉...
中野彌生エッセイ

勝ちゃんのこと

今から72年も前の1952年(昭和27年)、敗戦から7年経った頃のことです。 当時の私は大連から引揚げて、縁故を頼りに辿り着いた片田舎で、小学4年生でした。 小学校の教室では、教壇に近い前の席に、勝ち...