コラム

B29の贈り物

「B29の贈り物」⑦

長いながい夏休み初めての夏休みは、7月21日から9月30日まであった。いろんな事がありすぎて、初めて学校という社会に入った一年生にとって、大変な変化が訪れようとしていた。いや、大人にとっても、初めての...
B29の贈り物

「B29の贈り物」⑥

後れて来た終戦私のニュースソースはお隣の同級生の洋子ちゃん。彼女の長兄は旧制富山高校(現富山大学)の学生、次兄は富山薬専(現富山大学薬学部)の学生、三兄は同じ国民学校高等科の超秀才。広島、長崎の新型爆...
ぬかる道巻頭言

【『ぬかる道』第456号 巻頭言】
『ぬかる道』誌の魅力

巻頭言『ぬかる道』誌の魅力 江畑 哲男こういうことは他誌では書かない。まして巻頭言に書いたりはしない(笑)。自分の雑誌の魅力を自らアピールする。カッコイイことではない。日本的な美学にも反しよう。しかし...
中野彌生エッセイ

高校野球放談

近年の夏は、命に関わるような危険な暑さですが、それでも甲子園では高校野球選手権大会が開催されました。試合開始時間をずらして、暑さ対策をした積りらしいのですが、それらは効果的だったとは思えず、この猛暑で...
B29の贈り物

「B29の贈り物」⑤

焼け焦げの死体の山、……我が家があった街へ近づくにつれて、異様な匂いが流れてきた。酸っぱいのと、ゴミを焼くのと混ぜたような、異臭である。焼け残ったレンガ塀の角を曲がった時、眼に入ったのは、黒焦げの死体...
山田とまとエッセイ

ペギラ先生

毎朝聞いているラジオのパーソナリティが「今日のメール投稿テーマは先生です」と言うのが耳に入ってきた。「先生」か、と思いながら、読みあげられていくリスナーのメールが面白く、つい聞き入ってしまう。そして先...
ぬかる道巻頭言

【『ぬかる道』第455号 巻頭言】
『フツーの忙しさ 』

巻頭言『フツーの忙しさ』 江畑 哲男今月号はホンネ。先月まではきつかった。コロナ禍以降、最も多忙な数カ月を過ごした。仕事が後から後から降って湧いて来るようだった。まるで、わんこそばのように。「フツーの...
遊人のユーモア・エッセイ

消える言葉、変わる言葉

時代とともに言葉は消え、変わると言うテーマほど陳腐なものは無い、と思っていたが、最近、ちょっと面白い言葉にであった。それで、この陳腐なテーマに挑戦してみる気になった。およそ言葉は、それらが元々持つ直接...
中野彌生エッセイ

お国変われば

八十路を越えた歳月を振り返りますと、色々なことがありました。えっ? それ本当? と信じ難いこともありました。その昔ロンドンの青果店で、林檎を数個買おうとした時のこと、どれにしようかなと選んでいると、そ...
B29の贈り物

「B29の贈り物」④

逃げる庭先に最初の焼夷弾が落ちた時、物凄い勢いで走り出した母の後を、必死で追いかけているうちに、下駄の鼻緒(前緒)が切れた。思わず立ち止まった私を、母が怒鳴る。「何やってるの、早く来い!」我に返ると、...