コラム

私の台湾紀行① 台湾三〇

コラム

中華民国113年(西暦2024)3月3日(星期日)。台北市國王大飯店二階。台湾川柳会創立30周年記念句会。

会場20メートル。堂々百名規模(編集部注:実際は60名)。豪華中華料理ジャスミン茶付。台湾テレビ台湾ラジオ未確認。週刊誌・自由時報( LIBERTY TIMES) 取材記者未確認。

11時30分開場。私は一番目立たない筈の中央の窓際のテーブルに着いた。ほどなく、徳美栄子(台北市)さんが私と同じテープルに座ってくださった。そして、私の脇には頼とみ子(台北市)さんという、私の母親くらいの年齢の、お顔には全くしわの無い婦人が御着席。

杜青春さんが、こう言う。「廖運潘先生の書いたベストセラー『茶金歳月』に今ならサインが貰えますよ」。私は直ぐに近づいて行った。

写真通りの格好いいハット姿で、私の名前まで毛筆で入れて頂く。2028年(民国117年)に百歳に成られるらしいが、とてもそう見えない。若い。『茶金歳月』は東京紀伊國屋書店台湾コーナーにはまだ無い。よくこれだけの写真が揃ったもんだ。

坂本香里(台北市)さんにも名前を教えてもらい、小島依草(若いお医者、台北市)さんも着席。
12時30分。共選。互選。しかも昼食をとりながらと豪華なもの。女の係の人が日本語で、「鶏肉、豚肉、牛肉、魚の、どれにしますか?」。選句。

若いお医者さんの小島依草さんと「イチョウや桜」の話。東京都の木であるイチョウや日本の桜が台湾にないらしく、私は驚く。

14時30分。披講開始。兼題「先生」共選。小島蘭幸(広島県)全日本川柳協会理事長、廖運潘(台北市)先生。脇取牧野ねえね(岡山県)。「先生に恵まれました返せずに」(千葉憲久)。なんとか文字にして頂く。

「自由吟」共選。江畑哲男(千葉県)先生、陳清波(台北市)先生。脇取栃尾奏子(大阪府)。「台北の餃子魅せられ千葉の人」(千葉憲久)。

「イメージ吟」共選。北川拓治(岡山県)氏選。杜青春謝選。脇取牧野ねえね。「太魯閣大きい名前日本まで」(千葉憲久)。

『ぬかる道』433号、27ページの鴨の絵を見て私は何も作れず、この句で滑り止めさせて頂く。有り難い。賞品が来た。……、記念撮影。

その後懇親会の天厨菜館まで案内してくれたのは陳清波先生だったかもしれない。天厨菜館でも、またまた頼とみ子さん、徳美栄子さんにお世話になった。そして、三代目会長頼柏絃(柏の名が付いている、私は柏市民)先生、台湾川柳会二代会長李琢玉先生、台湾川柳会初代会長頼天河先生の名を知る。初代事務局長三村昌弘先生。

「台湾ヘワンと言わずに何度でも」(千葉憲久)

千葉憲久