定例句会

七月句会の表情(令和6年7月)

定例句会
岩田康子

  • 司会:角田創
  • 記名:月岡サチヨ 高橋和男
  • 会場:柏市中央公民館5F講堂
  • 出席者60名、欠席投句者35名

7月27日(土)は東葛川柳会の句会日。連日の猛暑に容赦ない日差し、外出が危ぶまれるほどです。今日の句会場はいつものアミュゼ柏よりやや離れた柏市中央公民館です。

会場には11時30分頃に着きました。すでにテーブルや椅子のセッティングは済み、『ぬかる道』も並べられていました。文台やマイクの調整、今日の式次第などの準備も着々と進んでいます。副代表兼幹事長の永見忠士さんをはじめ、会場係の方のお骨折りにはただただ感謝です。

14時、出句締切り。
14時30分、気功。
藤田光宏顧問による恒例の気功です。初めて当会にご出席の方も数名あり、真剣に取り組まれていました。いかがでしたか、リラックスできましたでしょうか。

続いて、永見忠士さんから初参加の秋元久雄さんのご紹介。東葛のホームページからの入会者は4人目で、よみうり文芸の投稿者でもありますと。

開会の前に、八千代川柳連盟会長の渡邊ひろし氏より「第二十二回 八千代川柳大会」のお知らせを兼ねてのご挨拶。八千代楽楽川柳会会長の倉林おさむ氏と共に、川柳のレベルアップや若者に川柳を広げようとの心意気を述べられました。

15時 江畑哲男代表の挨拶。

一応コロナが明けて、リアル大会が増えつつある現状を好ましく語られます。全日本広島大会や北海道大会に続き、今後はやまびこ、白河、松戸、八千代、千葉県、市川など目白押しです。今日ご出席くださった主幹の方々にお礼を言われました。

さて本日のゲスト選者、黒潮吟社代表の白鳥象堂氏のご紹介です。「黒潮吟社は題がおもしろい、選者がいい、集まってくる句がおもしろい。句会でユニークな出題をするなど意欲的な句会運営を試みられている。」とのことで、披講が楽しみです。

いよいよ披講開始。

司会は角田創さん。文台は月岡サチョさんと高橋和男さん。出席者は60名、欠席投句者は35名、計95名の参加です。

宿題「ブラック」白鳥象堂選

会報『くろしお』の創刊は昭和26年に遡り、伝統ある吟社です。一般の自由吟とか雑詠が主で、課題は六題あって一句は印象吟ということです。例えば「土壇場のためらい」、「終着駅まで止まらない」、「つかの間のヒロイン」等々。川柳人なら思わず覗いてみたくなるような句会ですね。
名は体を表すと言いますが、柳歴15年、氏の堂々とした披講や選句の確かさに聞き入りました。

宿題「あっけらかん」小島一風選

開ロ一番、象堂さんの声が実にいい、ぜひカラオケにお誘いしたいとお褒めの言葉です。70歳を超えてから耳が遠くなってね、と前置の後、親しい仲間たちとの集まりで、「最近句づくり(子作りと聞き間違えられ)に励んでいる」のお話は落語風で笑わせていただきました。コメントを挟みながらの披講は愉快そうに時に鋭く、まさに題にぴったりの選者さんでした。

宿題「化粧」大平小鈴選

ヒマワリの髪飾りに、魅惑的なジプシースカートでのご登壇です。フィンガーシンバル=ジルという楽器の紹介や、ジュディ・オング風に羽を広げたしなやかなポーズに、皆さん釘付けです。しばしシャッターチャンス。
ベリーダンスも川柳も9 年ということですが、すでに歌集『舞曲』も上梓されていて、短歌の世界でもご活躍中です。はっきりときれいな声で、抑揚をつけながらの披講も素敵でした。

宿題「自由吟」江畑哲男選

みなさん芸達者ですね〜、といつにも増して軽快にご登壇。披講の前に『ぬかる道』の中から、ポエムの貌、珍味川柳の記事などをご紹介。江畑代表が講師を務められている「麗澤オープンカレッジ」へのお誘い、小樽(北海道大会)への橋渡しのお礼等々。適時のコメントを交え、テンポよく進められる披講はいつもながら感心させられます。

16時30分、閉会。

外は柏まつり。駅に近づくにつれて賑わいを増してきます。10代と20代が8割方を占めているような熱気と混雑です。こんなにも若者がいるんだ、柏は若者の街なんだ。若いパワーを浴びながら、三々五々、帰途に着きました。

  

ベリーダンス披露の大平小鈴さん

  


八千代から大会へのお誘いのごあいさつ

左 倉林おさむさん、右 渡邊ひろしさん

今月の文台

左 高橋和男さん、右 月岡サチヨさん