巻頭言『SNSの時代!?』
新年明けまして、おめでとうございます。
『ぬかる道』誌は新年号。吉例にしたがって、新年のご挨拶から始めさせていただきました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
まずは御礼です。
『ぬかる道』突破基金へのご協力、有難うございます。大変多くの方々からご支援を頂戴しました。それだけ『ぬかる道』誌が愛されている証拠なんだと、元気をいただきました。なかには、多大なるご厚情を賜った方もおられました。感謝でいつばいです。
詳細なご報告は、『ぬかる道』誌上にて追って申し上げます。代表と会計部長名で、御礼とともに基金一覧の掲載をするつもりです。
『ぬかる道』誌40年
(ここからは普段の「である」体に戻して)
一年が早い。年ごとに早くなった、と感じるのはやはり年齢のせいだろうか?
という訳で、令和八年(2026)の新年を迎えた。
東葛川柳会が発足したのが昭和の終わり(昭和62年、1987年)であったから、今年で足掛け40年になる。
早いものである。まさに「光陰矢の如し」だ。
それにしても、足掛け40年!
日本人の平均寿命が男性約81歳、女性約87歳。男女ともに世界的にも驚くほど長い長い寿命を授かっている。
その約半分を『ぬかる道』とともに過ごされた方もおられる。少なからずおられる。有難いことである。
他吟社と違う点。当会傘下の勉強会とともに過ごされた方。こちらも相当数に上る。貴重な存在と感謝している。
中でも一番歴史が古いのが「川柳会・新樹」(会長・川崎信彰)だ。新井季代子世話人の時代から数えれば、かれこれ30年以上にもなるだろうか。一般の川柳会でも30年は長い。誇ってよい。
その新樹は、台湾川柳会の杜青春代表を昨11月に迎えて勉強会を開催した。勉強会レベルで、こんな活動を展開しているのは他吟社では聞いたことがない。
時代はSNS を求めている?
川柳界を俯諏すれば、課題は多い。悩みは尽きぬ。
全国どの吟社にも共通する悩みは、高齢化である。ズバリ、人材不足と赤字会計だ。かく言う東葛川柳会も例外ではない。前述の川柳会・新樹も含めて、傘下の勉強会も多かれ少なかれこうした悩みを抱えている。
後継者不在ゆえに、閉会に至った吟社も増えてきた。悔しくも残念なことである。とくにコロナ禍以降、顕著だ。
翻って、元気(元気に見える?)なのがネット句会であり、SNSの世界である。その発信力とインパクト、速報性は活字媒体とは比べ物にならぬ。
ネットの伝播力はすさまじい。すぐる11月、日中関係悪化に伴って外務省局長級会談が開かれた。その当事者のツーショット。会談終了後、お二人が廊下に出てきたところを映像に撮られた。
中国のお役人はナントポケットに手を突っ込んだまま向き合っていた。対して、日本のお役人は頭を下げてお叱りを受けているようにも見えた。この映像が瞬く間に全世界に発信されたのであった。
中国の役人の下品さ。態度デカっ!、どう見ても不遜だ。
そんな反響が日本国内を、そして全世界を駆け巡ったのだった。いやはや、スゴイ時代になったものである。
紙媒体vs 電子媒体
そうでなくとも、紙媒体は電子媒体に押されっぱなしである。そこで、紙媒体の雄たる新聞の現状を確認したい。
日本の新聞は一軒一軒宅配される。玄関先まで届けるというシステムは他国には見られない。雨の日・風の日・雪の日、そして台風の日も、ビニール袋にくるまれた新聞紙が各戸に配達されるのは、日本だけである。素晴らしい!
その新聞購読者数が1997年をピークに減少している。現購読者数、読売新聞約530万部、朝日新聞約320万部。朝日紙などはピーク時の半分以下に減少している。
さらに衝撃的なのは、次に掲げる数点だ。
- 全体として新聞のブランドカが低下。広告収入激減。
- 読者の六割以上が高齢者で、若年層からはそっぽを向かれている。
- 一世帯当たりの購読部数は、ついに0.5を割り込んだ(0.45部)。つまり、世帯の半分以上が新聞を購読していない、というのが実態なのだ。驚くべきこと!
- 夕刊廃止が続いている。朝日紙を例にとれば、発行している都道府県の方が少なくなっている。関東で1都4県(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城の一部)、関西は2府4県(大阪、京都、兵庫の一部、滋賀、奈良、和歌山)及び沖縄県。右以外の県では夕刊紙が発行されていない。
- そもそも配達員が不足気味で、新聞を配るという行為
体が難しくなってきている。
……とまぁ、紙媒体をめぐる現況は誠に深刻なものがある。
東葛川柳会の「二刀流」
はてさて、わが東葛川柳会。ご存じのように「二刀流」を以前から志向してきた。実状は紙媒体の発行と配布に追われて、電子媒体の方が弱くなっているかも知れない。今後如何にすべきか?今年度の第一の課題であろう。
紙数が尽きて言及できなかったトピックがある。
昨11月29日(土)に放映された「ETV特集藤井聡太と羽生善治対談一手先の世界へ」。素晴らしかった。
藤井聡太六冠とレジェンド羽生九段との天才対談。時にAIとバトルを繰り広げる将棋の世界と、天才の思考回路とが伺えて見応えがあった。人間とAIの共存にも大いなる示唆を与えていただいた。勉強になった。
別件。新年から新しい自選作家を迎えた。本号から随時ご登場願っている。ご注目いただいて、メッセ欄をさらに磨き上げていってほしい。皆さんのご活躍を祈りながら。
