- 司会:角田 創
- 記名:月岡サチヨ 船本庸子
- 会場:アミュゼ柏1階
- 出席者61名、欠席投句者31名
はじめに
4月になり暖かい日が続いておりましたが、今日は肌寒く感じながら浦安から柏へ向かいました。コロナ禍で誌上句会もありましたが私はリアル句会に欠かさず参加してほぼ3年になります。アミュゼ柏へは開場の12時半に着きましたがもう受付に列ができ、会場もかなりの人が席を埋めておりました。皆さん今日を楽しみにしていたようです。
いつものように受付を済ませ、自宅で既に用意してきた句を句箋箱へ提出しました。丁度その場にいた鎌田ちどりさんから句集『いちめん菜の花』を出された時の話をお聞きすることが出来ました。句集を出すことで、以前の句と向かい合うことが出来、非常に良かったと述べておられました。句集を70代で出せて幸せとも語っていました。私もチャンスがあれば70代のうちに句集へトライしたいと思っております。
なお今日の句会は江畑哲男代表が心臓弁の手術のために欠席されました。今まで元気印みたいな方とばかり思っておりましたが、びっくりすると共に一日も早いご快癒を願っております。
同人総会の開催
今年度の同人総会は副代表である川崎さんと永見さんで行われました。永見さんは幹事長を兼任され、新たに荒川佳洋氏が顧問に就かれました。同氏は埼玉県在住で昨年の沖縄国文祭で第二次選者を務められております。東葛へ新たな風を吹き込んで頂けると思います。新幹事として小菅八柳さんと私が紹介されました。その後会計報告もあり、拍手で全議題が承認されました。
とうかつメッセ賞の授与式
句会に先立ち今年の第十九回とうかつメッセ賞の表彰式が行われました。今年は水谷裕子さんと野澤修さんです。川崎副代表よりお二人へ句入りのトロフィーが贈られました。詳しくは『ぬかる道』5月号で紹介されております。
水谷裕子さんは三重県在住で今日の表彰式のため上京されました。娘さんが東京におられるそうです。川柳界ではまだ若手で(年齢は秘密)、これからのご活躍が期待されております。トロフィーの句は「タラレバを捨てれば涼し脳回路」です。
野澤修さんは茨城県から毎月欠かさず句会だけではなく、緑葉の勉強会や選者研究会へも出席されております。
80歳を越えたそうですが、頭もふさふさで随分とお若く見えます。多分ゴルフで今も身体を鍛えている賜物かもしれません。「広重が夕立ちで人走らせる」をトロフィーに刻んで頂いたそうです。
4月句会
司会の角田創さんから、今日の参加者は出席が61名、投句31名の計92名と先ず報告がありました。文台は船本庸子さんと月岡サチヨさんです。
宿題「退く」津田暹選
ご存じのように津田暹氏は千葉県川柳作家連盟の会長を13年間務められ、この3月に退任されました。昨年は奥様に先立たれ、またご本人も手術を受けるなど大変なことが重なったにも拘わらず、犬吠誌を1回も欠かすことなく編集者としての役割を果たされました。氏の川柳に対する情熱を私どもも見習いたいところです。ひと月前に別の句会でお目に掛かった時よりはお元気になられたように感じました。披講はいつものように時折ユーモアを混ぜながら淡々とされておられました。
宿題「ロス」野澤修選
メッセ賞との掛け持ちでお忙しかったと思われますがベテランらしく、時折解説を交えながら披講されておりました。やはりペットロスやフードロスなどがこの宿題で多かったようです。
宿題「賢い」増田幸一選
もう90代半ばとはとても思われぬ披講ぶりでした。川柳を始めてもう30年以上も昔、最初に津田暹氏より公募吟で第一席に選ばれた思い出などを語っておられました。増田さんを見ているといつも私自身は何時まで川柳を作れるのかと考え込んでしまいます。
宿題「ほどほど」笹島一江選
笹島さんはやはり東葛の大ベテランで、大姉御(失礼)といった感じです。三句連記から最低一句を抜くという重荷はやはりベテランではなければできぬ作業だと思います。ここでちょっと気になったのは課題の読み込みです。関東はあまり読み込まないと思っておりましたが、かなり皆さん読み込んでおられました。
終わりに
江畑代表を欠いての例会でしたが、無事終了することが出来ました。披講が終わり、抜けた人も抜けなかった人も、リアル句会の面白さを十分堪能されたことと思います。次回は江畑代表がお元気に復帰されますよう念じております。午後4時半過ぎ、会場から出ると午前中とは打って変わって日差しが暖かく降り注いでおりました。