巻頭言『幸一顧問の白寿を祝う』
コロナ禍以降、おめでたい話題がめっきり減ってきた。こうした中にあって、今次の増田幸一顧問白寿のお祝いは誠に喜ばしい。ご本人にとってはもちろんのことだが、東葛川柳会にとっても慶事である。多少大げさに申しあげれば、川柳界にとっても久々の慶事ではないか。
おめでたいことは、「お裾分け」をしよう。「シェア」なる外来語を使うならば、慶事こそシェアをしたいものだ。幹事・同人・誌友の皆さんをはじめ、広く川柳人の皆さんにご参加を呼びかけているのは、そういう意味からである。きっときっと、良いことがありますよ!そう信じてまずは当会内外にお知らせとお願いをしている次第である。
いよいよ一カ月後に迫る!
そのイベントも、いよいよ来月に迫った。詳細は句会案内と表紙3 をご参照願いたいが、経過報告も含めた準備状況をお知らせしておく。
① 実行委員長は川崎信彰副代表が勉める。江畑哲男と永見忠士副代表は事務方、その補佐に回る。
② 句会は二部形式にした。
(ⅱ) 第二部は、ほぼ通常の句会になる。選者は大物を揃えた。川柳人協会の中島和子会長、川柳研究社のいしがみ鉄代表、川柳きやり吟社の渋川渓舟社人。そしてわが川崎信彰実行委員長の選となる。
(ⅲ) 宿題にも増田幸一顧問にちなんだ題を考えた。「増す」「田園」「ハッピー」、数字の「一」である。「一」が三句連記になる。
③ 案内は『川柳マガジン』誌にも送った。丁寧で行き届いた案内状を差し上げた。しかし、最終的には断わってきた。理由は意味不明。幸一顧問のお人柄に免じて、罪滅ぼしの機会を作ってあげたのに残念だ。せっかくのチャンス自ら潰してしまったことに気づいているのだろうか?
④ 今後は、他のプレスにも働きかけをしていく。小生が選者を務める読売新聞千葉支局にもご案内を届けたい。
6月28日(土)。この日はちょっとした「ミニ大会」になる。心温まる集まりにしたい。お楽しみにどうぞ!
参加者全員に和菓子を贈呈します!
もう少しイメージをふくらませていただくため、舞台裏の準備も明らかにしておこうか。
句会はほぼ通常通りだが、違う点を列挙する。
(ア)白寿のお祝いに、受付で引出物が配られる。参加者全員に手渡される。会場入口で受け取って貰おう。
(イ)引出物は和菓子。地元の老舗から当日配達される上生菓子である。今回は「ホンモノ」(!)にこだわった。茶道の先生の推薦のお店にて予約をした。
(ウ)中身は練り切り。箱入り、朱字の表紙を入れる。
(エ)句会果てて、祝宴は木曽路柏店に移る。40〜50名の会場を借り切った。
(オ)祝宴では、自己紹介を兼ねて祝吟を披露して貰う。参加者の皆さん。祝吟を創っておいて下さいナ。
(力)右以外のセレモニーは未定である。あとはヒミツ。これまた、お楽しみにどうぞ。
(キ)「幸一顧問とは会話をあまりしたことがない」という方も大歓迎でずゾ!ただし、予約席がいっぱいになったらゴメンナサイ。従って、お申し込みはお早めに。
(ク)東葛川柳会関係者は、事前申し込みが基本だ。急なキャンセルを避けるという意味もある。
以上、皆さんのご理解とご協力をお願いしたい。
今年3月号の巻頭言では、「句会を活性化しよう」と書いた。正確には「再」活性化を図る、という趣旨である。
その目標が会員諸氏に浸透しつつあるようだ。
盛会だったお正月句会。杜青春(台湾川柳会代表)さんが来てくれた。2月には平井美智子(川柳塔副主幹)さんの来柏があり、4月には三重県在住の同人・水谷裕子さんがお顔を見せた。遠方からの参加も増えつつある。モチロン道半ばではあるが、嬉しい兆候である。
メッセ賞、今年は該当者ナシ!
他方、残念な報告もしなくてはならない。
毎年4月に発表している「川柳とうかつメッセ賞」。本年は該当者ナシ、という結果になってしまった。寂しい。年末から考えに考え、受賞候補者を並べてみたが、「これだ!」という作者が見つからなかった。何度も何度も資料をひっくり返してみたが、「帯に短し、たすきに長し」。最終的には見送りという結論に至った。
メッセ欄を大事にして欲しい。膨大な会務のなか代表が選をしているのである。作者の方が手を抜いてはイケナイ。ベテランの奮起と新人・中堅の更なる飛躍を期待したい。
もう一つ残念な報告。
4月には同人総会が開かれた。赤字の会計報告書が皆さんに配布された。非常事態である。そんな質問も出た。
はてさて、どうするか?紙数がないので代表としての所感を箇条書きしておく。
(a)赤字ではあるが、値上げは極力避けたい。
(b)『ぬかる道』誌のレベルは下げたくない。
(C)会員の漸減が続いている。会員の拡大に皆さんのご協力を特段のご協力を改めてお願いしたい。
とは申せ、最終的にはどうしたらよいか?「寄付」に頼るしかないのか?、悩み続ける日々である。「春愁」なる単語がふとわが脳裏に浮かんできた。