定例句会

五月句会の表情(令和6年5月)

定例句会
新井季代子

  • 司会:角田創
  • 記名:角田真智子 中村久代
  • 会場:アミュゼ柏1階
  • 出席者64名、欠席投句者30

5月25日は正に薫風のそよぐ上天気。
暑くなく寒くなく冷暖房の温度調整の要らない理想的な五月晴れの日でした。でもこれは私の様な昭和生まれの感慨のようで、百名以上収容の出来るアミュゼ柏プラザの管理運営上では常時エアコン稼働が求められるようなのです。会場内に入った瞬間わあー寒いと思わず本音がでてしまう状況でした。生まれてから後期高齢となった現在まで、暑さをしのぐのは団扇や扇子、扇風機の微風で対処して来た世代には全身が冷蔵庫いや、冷凍庫の中に投げ入れられてしまう感覚には未だになじめないのです。上着一枚を羽織りマフラーを巻き、五月でこの有様では六、七、八月はどうやって乗り切ればいいのかと悩ましい限りです。
コロナ以後、残念ながら解散となった柳社が多く見られるようですが、我が東葛は代表が元気でいてくれ、『ぬかる道』の発行も滞りなく続けられ会計もそつなく維持出来、発送も何とか乗り切っている状態です。今月は出席者六四名とリアル句会の醍醐味を肌で感じたい方が月を重ねるごとに増えている事は大いに喜ばしいことです。二時の出句締め切り後のおしやべりタイムはどの人も嬉しく、楽しい時間に他なりません。出句後は、藤田光弘さん指導による気功があり、椅子に座った状態での足回しや立ち上がっての基準のポーズやかかと上げに挑戦しました。気功は無理をせず自分の出来る範囲で行う事が鉄則です。

代表挨拶と選者紹介

いいお天気になりました。どの川柳会も人が戻ってきて賑やかになってきました。句会に来ると皆さん元気になるようです。 川柳は生きる事を励ます文芸です。 と声高らかに明る<出席者を鼓舞する魔法の言葉を贈ってくれました。そして句会。

宿題「寛大」青木薫 選

青木蕉氏は東京みなと番傘川柳会の会長をされています。今年は創立60周年を迎えます。10月17日の60周年記念大会では講談師による現代ものの講談披露があり、東葛川柳会代表の江畑哲男氏には「ダッシュ」の選をお願いしております。皆さんお誘い合わせの上ご参加下さいと述べられてからの披講でした。
又持参して下さった三才賞はなんと!! 認知症に効果が期待されているサプリメントの「葉酸」との事で出席者のテンションが一段と上がったような雰囲気でした。そして番傘では通常2回読みなのでそのようにさせていただきますと言われ、読み上げられた句はたっぷりと味わう事が出来ました。

宿題「柔らかい」稲沢ひろせ 選

青木氏と同じ東京みなと番傘川柳会所属の今売り出し中の稲沢ひろせ氏。句会場に来られた途端にいろんな方がそのオーラに引き寄せられるかの様に集まりました。どこかの不思議の国の森の妖精が出現したかのようでした。青木氏と同じように60周年大会に皆さんおいで下さいと述べられてからの披講でした。

宿題「ジンクス」伏尾圭子 選

東葛きっての句上手の伏尾圭子さん。  5年前からの句会出席
者と欠席者の合計数に注目して、コロナがあってもこの5年間に東葛では特別な変化が無い事を指摘されました。受付係ならではの視点から東葛が安定している事を数字の上で証明してくれました。

宿題「自由吟(3句連記)」江畑哲男 選

今年、5年ぶりに全日本川柳大会が広島で開催されます。又11月には岐阜で国民文化祭があります。是非皆さんご参加下さい。そして『ぬかる道』について…。表紙の布絵に始まりポエムの貌、巻頭言、大人の交差点、川柳再考、こどもの眼、しめくくりの編集風だよりとどのページも担当者の不断の努力が結集したものなので、大切に読んで貰いたいと思っていますと述べられ披講に入られました。時に大きな笑い声が起こり、句の仕立て方に感心し、新しい言葉を胸に刻んだりして定刻の4時半に披講を終えられました。

又来月このアミュゼでお会いしましょうとの司会者からのあたたかい言葉に包まれて、5月句会はすべて終了しました。

  

披講前のリラックス