- 司会:角田創
- 記名:日下部敦世 角田真智子
- 会場:アミュゼ柏1階
- 出席者64名、欠席投句者28
6月22日(土)は東葛川柳会の六月句会。当日は願ってもない句会日和となった。と言うのは、前日21日は終日悪天候で時折篠つくようなゲリラ雨に見舞われた。今年は例年になく梅雨入りが遅く、二週間ほど遅れる様である。その梅雨入りが明日23日と言う。(予報通り雨になった)要するに句会当日は雨に挟まれた晴天ということになる。ラッキーと言うべきか。筆者は典型的な年寄りのせっかちでいつでもどこでも早々と会場に行く癖がある。
会社員時代、N社長は軍医出身(血液学微生物学の権威)の厳格な人で9時出勤のところ8時には執務室に着いておられた。そんな訳だから社員は皆早出社(本社は大阪)自然発生的に各部署早朝ミーティングが慣例となった。小一時間の打ち合わせは社員間のコミュニティはもとよりお互いの絆を深める。当日のスケジュールを確認し合うことによりミスもロスも少なくなったこと顕著である。各県の支店出張所から工場に至るまでミーティングの輪は広がり例えば札幌や金沢支店の冬期は雪かきしてから始業することになる。この早朝出勤のメリットは社員3千名x365時間の年間プラスαの生産性は膨大なものになる計算である。N社長は半ば冗談に給料の高いのが早く出社するのは当然だと笑っておられたのを思い出す。小生社員時代は世にいう高度成長期、製薬業界も昭和33年、国民皆保険を追風に右肩上がりの業績を続けていた。社員は皆モーレツ社員で元気がよかった。退職後は川柳と言う余生の趣味にめぐり会えたが、社員時代のせっかちが抜けきれずどこの句会にも早く出席するが、ホンネは最近耳が遠くなって前の席じゃないとよく聞こえぬ。
東葛川柳会にも開場一時間前には幹事でもないのに出席している。ところが小生よりも早く江畑哲男代表が出席しているのには驚き、現役時代のN社長を思い重ねている次第。句会の準備など役割分担も手際よいとの評判を他の吟社からよく聞くが、幹事の皆さんの熱意に感心し会員の一人として自慢に思うことでもある。ロートルの小生は手伝いもせずぬくぬくと一番前の席に着く。
さて句会の次第。
12時 受付開始
14時 出句〆切
選者の入選句選考から披講までの時間を利用して藤田光宏顧問の気功指導でリラックスする。
15時 句会開会
司会は角田創幹事 文台は日下部敦世、角田真智子両幹事 本日の出席者は64名、投句者が28名。初めての出席者3名を紹介の後、いきなり小生の97歳の誕生日(6月8日)祝いの言葉があり、長生きの秘訣を問われる。突然のことでストレスのないことが何より、これも川柳のお陰と付け加えた。
江畑哲男代表の挨拶
冒頭6月16日広島での47回全国大会が盛会裡に開かれたことを喜びをこめて報告された。
同大会には江畑代表も二次選者でまた千葉県連名雪凛々会長がジュニアの選で出席されている。小生も投句をしたが。次いで選者紹介慣例のとおり。
ゲスト選者 相原あやめさん 宿題「降る」
目の覚めるような深紅のショールで登壇。大柄なスタイルによく似合う。川柳研究社の実力者で、小生もよく抜いてもらっているが今回はどうか。あやめさんの句は男勝りの豪快な句風、それでいて奥深い前衛調が評価されている。披講前のお話は私のプロフィールなんか聞いても面白くないでしょうと江畑代表と同じ広島大会の話、全国大会はとにかく多くの柳人達に会えるのが楽しいと。
犬塚博選 宿題「そういうことか」
珍しい句題で投句者も選者もさぞ苦労されたと思うが、さすがベテラン、句題にはずれることもなく見事に披講された。選者は他に東京みなと番傘川柳会にも所属(叔父貴は元同会会長の犬塚こうすけ氏)しているので同会創立60周年記念大会に是非出席をと呼びかける。その他博さんは佐倉市の川柳さくらの幹事長も務めている。博さんは趣味についてもまた多彩。詩吟についても造詣深く俳聖芭蕉や一茶の代表句も詩吟調で朗詠したのにはびっくりするやら感心するやら。新しい五七五のジャンルを予感させる朗々たる朗詠ぶりに出席一同聴き惚れた。
船本庸子選 宿題「結婚」
庸子さんは人も知る当会のベテラン幹事で実力は周知の通りだが、結婚というありふれた題もまた難しい。まして昨今Z時代の結婚観は超高齢世代の我々には理解の域を越えている。『ぬかる道』8月号で選考結果を追認するのもまた楽しみである。
江畑代表選 自由吟(3句連記)
披講前のお話でスマホ万能の時代にあってお孫さんとの手紙のやりとりは手書きをすすめているとか。さすが江畑先生と感銘深く心に残るエピソードを伺った。
16時40分 句会終了
きびしい暑さに向う折柄、皆さん健康に留意して7月句会でまた会いましょう。会場外は6月の花紫陽花が美しい。