定例句会

二月句会の表情(令和6年2月)

定例句会
野澤 修

  • 司会:矢嶋もと之
  • 記名:日下部敦世 鎌田ちどり
  • 会場:アミュゼ柏1階
  • 出席者61名、欠席投句者34名

2月23日は天皇誕生日、64歳になられた。あいにくの雨となったが一般参賀が抽選なしで行われた。昨年は抽選で確か六千人が皇居に入れた。若い天皇陛下御一家が手を振られると、心強く、日本は平和だなと改めて感じた。

もう一つ、宇宙ビジネスの拡大が加速する中で、新型H3が「ようやく産声」打ち上げに成功だ。大小さまざまな衛星の打ち上げに対応する。低コスト化を図り、一回当たりの打ち上げ費用は最も安く抑えられた。H3はこの先どのような立ち位置へ向かうのだろう。これもどうか平和ビジネスにだけに使ってほしいものだ。

さらにもう一つ、日経平均株価があのバブル以後34年、最高値を更新、4万円台も目前。株を持っていない売買をしていない人には、あまり関心のないことかもしれないが、間違いなく日本の景気は相対的に上向くはずだ。春のベースアップが満額回答された企業もある。
このような明るいニュースの一方で、能登半島大震災の被災地では復興が遅々として進まない。日々の生活に必要な電気、水が復旧しない。体育館はまだしも、ビニールハウスなどの避難生活者が一万人を超える。

このような2月の状況の中で、東葛川柳会が24日開かれた。前日の三日間降り続いた雨が止み、小春日の晴天になった。
95名(出席者61名・投句者34名)もの参加者となった。

11時から幹事会を開催

『ぬかる道』は5月以降、印刷所の山陽社(松戸市)に配送も依頼する。長らく発送を担当していただいた大澤隆司さんが退会され、志田則保さんも体調が悪く続けられなくなったため。

業務に若干の変更が出る模様。三月句会は、会場がつくばエクスプレスの柏たなか駅近くの「三協フロンティア MS CAMPUS講堂」になる。

幹事会・同人会開催は、一か月延期して四月の句会当日に。体調不良で役務から身を引くことになった成島静枝さんおよび本間千代子さん、長年ご苦労様でした。

12時30分 会 会場受付 年会費受付

ここで『ぬかる道』の表紙絵に触れておきたい。

一月号は今まで通り石川県珠洲市の寺井一也先生の「石絵(ストーンアートも言われている)」であった。プレバトという人気番組でも人気を博している。二月号にはもう石絵はなかった。元旦の能登半島震災で珠洲市は甚大な被害を受けた。寺井先生は公民館館長として被災者救済の任に当たられることで石絵は休みとなった。珠洲市は二か月後の今も殆ど復旧していない。編集長の機転により二月号の表紙は、能登半島と珠洲市の象徴的なイラストだった。

一転、三月号はほっと出来る穏やかな小川明子先生の「布絵」だ。松戸市在住の小川先生からご挨拶が掲載された。

2時30分、永見幹事長から諸事の説明。江畑哲男代表から「エンジョイ川柳」3月3日、台湾川柳30周年記念句会に出席する。10月には大会を開催するなどの説明があった。長年の配送のご苦労に、志田則保さんにお礼が渡された。

3時披講 本日の司会 矢嶋もと之(毎月の角田創さんは、この日は選者に)
文台 日下部敦世 鎌田ちどり

宿題「方角」落合正子選(日本回文協会)

上から読んでも下から読んでも同じ、たけやぶやけた・しんぶんしなど。読売文化センター講師などで日本語の楽しい言葉遊びの普及に尽力されている。
選は柔らかい語り口で、たんたんとされた。

宿題「触れる」角田創選

司会を矢嶋もと之さんに託して久しぶりの選者だとか。日頃そのままのまじめな選者ぶり。軸吟で愛妻に向けての句、皆をけむに巻いて笑わせた。「妻の足暖めている僕の足」

宿題「アンテナ」金城風見子選

彼女は、とにかくびっくりするぐらい勉強される。こんな精力的な女性に会うのも珍しい。披講にあたり見識を語り過ぎたかも?楽しい選者ぶりであった。

宿題「自由吟」(3句連記)江畑哲男選

江畑先生の披講が始まると全身が緩む気がする。

これできょうも終わりだ。いつになく○と◎が多かった気がする。

定刻で終了。

二月としては暖かな一日だった。また明日は雨らしいが…今夜は暖かそうだから、うちあげに出席するか…

選者の創さんに代わって今月の司会はもと之さん

ベレー帽とマスクで、お名前わかりません

江畑哲男代表から則保さんへ感謝の御礼が渡される

長きに亘っての任務から離れやや寂しげな則保さん