ぬかる道

『ぬかる道』令和7年(2025)2月号

ぬかる道

『ぬかる道』第448号 2025年2月1日発行

目次

  • 巻頭言/近未来への伝言…江畑哲男
  • とうかつメッセ…江畑哲男選
  • とうかつメッセ《自選》
  • 東葛飾川柳会十二月句
  • 句会の表情…新井季代子
  • 表紙のことば…小川明子
  • 『ぬかる道』11月号鑑賞リレーほどほど…平井美智子
  • 川柳再考 Before & After(510)…加藤 当白
  • こどもの眼 こどもの声 五七五(11)…日下部敦世
  • 誌上課題吟/「たつ」…井上 すず選
  • 編集風だより
表紙のことば 【しだれ梅】  小川明子(松戸市)

しだれ梅は台布から決まりました。
150年近く前の使用してない鳥獣戯画柄の祖父の羽裏です。残り布が2 メートルほどあり切り刻むのはもったいないと思い、ベストを作り残りを台布に使いました。動物の絵や、筆で描かれた文字がこと細かくかかれています。すべての枝が柳の様に優雅にしだれ、その枝にびっしりと美しい花をつけました。

実家にはしだれ梅はないけれど、梅干し用の梅の木はあり母は毎年のようにつけていました。10年ほど前から、私にバトンタッチ。いまだに母みたいな美味しい梅干しはできません。その母も去年101歳で亡くなり、聞くことも出来ません。花の香りで色々な事を思い出します。

小川様

句会場で『ぬかる道』を手にすると、先ず表紙の布絵に見惚れ、次に周りの方々と感想を言い合うのが常になりました。素敵!素晴らしい!上品!などなど言葉が飛び交います。家に帰ると小川様のコメントと布絵を交互に見乍ら、じっくり鑑賞します。

毎月の素敵な時間と楽しみを頂き、心より感謝いたします。

伏尾圭子