ぬかる道巻頭言コラム

【『ぬかる道』第465号 巻頭言】
『一歩後退、二歩前進』

ぬかる道巻頭言

巻頭言『一歩後退、二歩前進』

江畑 哲男

たぶん、理解はされないであろう。

半ばそう考えていた。覚悟もしていた。

しかしながら、雑誌形式『ぬかる道』の休刊は、結果的にどなたからの反対もなく最終決定をした。小生の最近の常套句で申し上げれば、ソフトランディング(軟着陸)という形で決着をみたのであった。

新たなる挑戦

振り返れば、長い長い10カ月であった。迷いに迷い、試行錯誤を重ねた一年弱だった。

昨年八月、『ぬかる道』危機突破会議を立ち上げた。以後討議すること4度、約10時間。よくもまぁ皆さん、ついてきてくれたものである。有難う。当初は雲をつかむような話だったに違いない。

会議の冒頭、いくつかのプランをお示しした。雑誌形式の『ぬかる道』を取りやめるという案は、プランCだった。一番斬新で、一番画期的な案がコレ。当然、理解には時間を要した。四月の幹事会総会、五月の同人総会を経た現在でも、多くの皆さんは半信半疑の中にいることだろう。

だが皆さん、大丈夫、大丈夫!ご安心を。毎月の東葛句会に変化はない。句会の常連出席者に限って言えば、雑誌『ぬかる道』を受付で貰えないこと以外は、すべていままで通りの句会風景が見られるということだ。

幹事の皆さん、とりわけ幹部の皆さんは、よーくお聴き下さいナ。「雑誌が終わっちゃう」と考えてはいけない。大事なのはこれから!みんな元気に句会を楽しめるように、と小生が考え出したアイデアなのだ。それゆえ、「新しい景色をどう創っていくか」を一緒に考えてほしい。一歩後退、二歩前進。そう思って欲しい。
改革には柔軟な思考が求められる。過去の栄光、昭和工レジーはもうオシマイ。マイナス部分は最少にして、プラスの要素をどう積み上げていくか、を考えていきたい。

「未来志向」へとギアチェンジを

とはいうものの、人間というのはなかなか変われないものだ。時代は変わる。取り巻く環境も変化する。少子高齢化の現状は待ったナシ。なのに、人間の思考はなかなか切り替えが出来ない。哀しい性ではある。

そんなことは百も承知だが、ついてきてほしい。こうした状況下ではあるが、幹部の皆さんには改めて、「未来志向ヘギアチェンジを」と訴えたい。

以下、喩えが適切かどうか分からないが書く。

いま川柳界には大きな嵐が近づいている。現在のところは静かだが、その大きな嵐は確実にやってくる。「備え」を怠ってはならないのは当然のことだ。

東葛川柳会というハイカラな建物も、40年が経過した。嵐に堪えうるかどうか、『ぬかる道』危機突破会議で検討を重ねた。結果、建て替えが必要だという結論に達した。

本来ならば、大嵐に堪えうる頑丈な鉄筋コンクリート造りに建て替えたい。しかし、金がない。ふさわしい工務店も見当たらぬ。そこで、ドームハウスのような小さくて機能性重視の建物にして、そこに転居しようというのだ。

上の喩えでご理解がいただけるだろうか?少しはイメージを膨らませることが出来ただろうか?

幸いにして、時間はまだある。ドームハウスの設計図はこれから描く。会友の皆さんの、幹事諸氏の建設的なご提案を心からお待ちしている。

「理解」と「共感」から、今度は「行動」へ

前号巻頭言で、江畑哲男はこう書いた

人間というのは元来保守的であるらしい。現状を少しでも改めようとすると、必ず「反対論」に出くわす。反対はしないまでも疑問や不安、躊躇が必ず起こる。改革や改良の提案には、つい即物的にN0 を言いたがるようだ。
その結果、課題を先送りしてしまう(日本の官僚社会の悪弊の最たるもの!)。先送りした結果、どうなるか?ますます「病膏盲に入る」こともしばしばなのだ。

上の一節の小見出しは、「戸惑い」から「理解」・「共感」へ、だった。今月号ではもう一歩前に進めたい。

「戸惑い」から「理解」・「共感」へ、ではなく、「理解」・「共感」から「行動」へ、である。そう、ドームハウスの設計図を一緒に考えてほしいのだ。

日本というのは不思議な国である。とくに戦後はリーダーが育たなくなった。改革志向のリーダーが現れると、寄ってたかってつぶしにかかる。官僚組織しかり、オールドメディアしかり、である。他責思考のワイドショー番組などはリーダーつぶしの典型と言ってよい。

リーダーをつぶすための材料にされるのが、前例や些事だ。前例をネタに攻撃するのはたやすいこと。そういう輩に限って、「では、どうしたらよいか?」と聞き返すと対案を持たない。対案のない批判は無責任の極み。いま必要なのは迫りくる嵐に対して会員をどう守るか?、なのだ。

東葛川柳会の皆さんにはそんな態度は取って欲しくない。未来志向の行動をともに取っていただきたい。

「改革」は丁寧に、しかし着実に!

「転居」に喩えてみたが、その実行は丁寧に、しかし着実に進めて参りたい。その際、大きな悩みが一点ある。詳しくは30ページ掲載の「社告」をご覧いただきたい。

句会に参加できない方への配慮は、ほぼこれまで通りになる。悩みは「メッセ」の投句欄である。

現時点では、左記の方向が考えられる。

  1. 東葛川柳会のHP 欄への移行。ただし、言うは易く行うは難し。制度設計にはかなりの時間がかかりそうだ。
  2. 郵便の往復による添削指導。一つの方策ではある。有料の添削でも従いて来ていただけるだろうか?

ぜひこの辺り、皆さんの本音をお聞かせいただきたい。

さてさて、某有力幹事からアドバイスを頂戴した。

曰く、「未来へ向かう明るいイメージを強調したいですね。柳誌『ぬかる道』が生まれ変わります!ペーパーレス時代に対応する内容だ、と押し出していくのがよいように思いました」と。

有難う、有難う。でも、一点違う。今回の改革はペーパレスではない。あくまでスリム化だ。誤解なきように。

前例のない挑戦へ、明る<大らかに前を見て進もう!