ぬかる道巻頭言コラム

【『ぬかる道』第440号 巻頭言】
『心合わせをしていこう』

ぬかる道巻頭言

巻頭言『心合わせをしていこう』

江畑哲男
まずは、先月のメッセ賞授賞の報告から。

増田幸一さん(柏市)の「御礼の言葉」が自然体でじつによかった!そんな評判が小生の耳に届いている。

川柳歴が長いのでちょこちょこと賞をいただくことはございますが、今日が一番嬉しゅうございます。何しろ、地元での授賞です。素直に喜んでおります。それもこれも代表をはじめとする東葛川柳会のお仲間の皆さんのおかげです。どうも有り難うございました。(増田幸一)

メモも持たずに檀上に立たれ、しみじみとこう語られた御年96歳!(97歳かも?、笑)。ますますのご活躍を祈念しております。改めて、おめでとうございます。

報告!、幹事会・同人総会

4月27日(土)は東葛の例会日であると同時に、幹事会と同人総会の開催月だった。4月は年度始め。年に何度か開催されるなかで、4月がもっとも重要な会議になる。

まずは、新幹事の紹介に始まり、会計報告(含む監査報告)と続いた。若干の質疑を経て拍手承認。

事業計画では当面する課題が提起された。この巻頭言で何度か訴えているように、いま東葛では課題が山積している。巻頭言という場で、代表が細々とした課題を列挙するのはいかがかとも思うが、そこは東葛流。包み隠さずお伝えして、会員一同「心合わせ」をして参りたい。

東葛川柳会が抱える当面の課題は下記である。

『ぬかる道』発送業務の件

6月号以降、業者に発送業務を一部委託する。

《注記》しばらくは試行錯誤が続くだろう。一部で混乱やミスも生じるかも知れぬ。そうした場合には、遠慮なく永見忠士幹事長までお知らせ願いたい。

編集の件(いくつかの課題)
  • 句会入選句、入力者の複数確保
  • 暑中見舞い・年賀広告の担当者の選任
  • 『犬吠』誌への句会実績報告(求む、新任者)

《注記》要するに人手が足りない、ということだ。データ入力くらいはお手伝い出来るという方は、手を挙げて欲しい。ご連絡をお待ちしている。

会計実務担当者の件(=大きな課題)
プラス指向の課題も提起

何やらマイナス面を補う課題ばかりを並べてしまった感があるが、これも会の現状だ。会員の皆さんには、ご理解とご協力を率直に訴えさせていただこう。

では、幹事会ではそんな話題ばかりだったかと言えば、そうではない。以下の事項も議事に織り込んでおいた。

誌友拡大と、会員のステップアップ

《注記》「ステップアップ」とは聞き慣れない言葉かも知れない。東葛では一般の誌友の方(D会員)が大半である。しかし、当会の窮状を見かねて、維持会員(C会員)、同人(B会員)、A 会員へとステップアップをしていただけるならば、大いに歓迎したい。会務のお手伝いは出来ないが、維持会員(C会員)の登録くらいなら可能だ。そう仰る方はぜひ申し出て欲しい。制度をご活用願いたい。おかげさまで、少なからぬ会員のご理解を得てステップアップにつながったとは、永見幹事長の喜びの弁だった。

会員募集の働きかけ

《注記》アミュゼ柏や中央公民館などの公的施設、あるいはスーパーマーケット等でよく見かける「会員募集」のチラシ。それを新規作成した。その出来はなかなかのもの。ごく一般的な配布用チラシとともに、ラミネート加工をした掲示用チラシも作った。これまたご活用願おう。

⑥新誌友活躍の場の設定(特に遠方の方への配慮)

《注記》こちらはおいおい誌面にてご紹介していく。

プラス指向の事務連絡もあった。下記二つ。

⑦第59回千葉県川柳大会我孫子市開催の件

《注記》千葉県大会は本年10月20日(日)、我孫子市けやきプラザ大ホール(我孫子駅南口徒歩1分)で開催される。我孫子市で開催するのは13年ぶりのこと。13年前と言えば、東日本大震災の起きた年であった。
にもかかわらず、我孫子市と我孫子市教育委員会の全面的なご後援を得て、当時最高の参加者(192名)を記録した(当会関連の出席者はナント68名)。
今回も、星野順一郎我孫子市長と過日面会し、前回以上のご後援を取りつけることができた。感謝申し上げたい。なお、記念講演「日本語の魅力と川柳の魅力(講師江畑哲男)という企画も盛り込まれている。こちらは同市教育委員会の後援。講演のみの参加者は無料とする方向。

秋の東葛川柳大会

《注記》東葛の大会は、10月26日(土)に開催する。会場はいつもの柏市中央公民館5F 講堂。記念講演者も決まった。講師は西川佳克先生(元NHKテレビラジオ体操指導者)。演題、「刺激から始まる健康長寿〜にしかわ体操で心身共にリフレッシュ」。今からどうぞご予定下さい。
目標が決まると人間は元気になるものだ。頑張ろう!

川柳への高まる期待感

さてさて、コロナが明けても何となく世の中陰鬱ムードが続く。そんな世相へのアンチテーゼもあるのだろうか、川柳への期待が近年高まっている。それも川柳界の外側からの要請が少なくない。小生はたまたま全日本川柳協会の役員を務めている関係で、そんな追い風をつぶさに感じている昨今である。

具体的に申し上げる。今年だけでも、小生10カ所で川柳講演をすることになった(東葛関係を除く)。北海道、秋田県、静岡県などの吟社からの依頼が主だが、いささか風変わりな要請もある。老人大学は別にしても、労働組合の会合(春闘の意思統一の場)へのお招きや、税金関連の団体からの依頼、等々。これには正直戸惑っている。しかしながら、まぁ何かのお役に立つだろう(笑)、とポジティブに考えることにした。そんな一つひとつの努力が、川柳の普及と川柳文化の向上につながるものと信じている。