- 司会:角田 創
- 記名:日下部敦世 矢嶋もと之
- 会場:アミュゼ柏1階
- 出席者70名、欠席投句者34名
6月24日、東葛川柳会6月句会当日は、梅雨明けの前の蒸し暑い日だった。
何でも早め早めが癖の筆者は12時前に会場に着いたが、句会担当者がそれぞれ役割に従って開催準備は整っていた。その辺りの手順は東葛自慢のひとつで整然とすすめられている。前の席にもう江畑哲男代表の顔が見える。大手術の予後順調とは聞いていたが、元気で出席されて何より、まずはほっとした。
開場時刻が近づくにつれ出席の皆さんが揃い始めたが、ふといつものも例会に増して賑やかな雰囲気に気付く。はて、なにかの記念句会だったかと錯覚する。今月の句会の表情はゲスト出席の真島久美子さん、宿題の選をお願いした当会協力誌友の加藤当白先生のプロフィール等(江畑代表の選者紹介を含めて)を書いてみることにした。
江畑哲男代表挨拶
先ずは今回の心臓手術について関係各位の皆さんから温かい励ましやらお見舞いの言葉をいただき感謝している。詳細は闘病記録をふくめて『ぬかる道』7月号に書いたのでお読みいただきたい。
幸い長期の入院ではなかったが入院中の不安と苦痛にましてベッドでの孤独に耐えて辛さは想像以上であった。入院中の会務については二人の副代表はじめ皆さんのお骨折りで、支障なく進行しているがとりわけ副代表の活動ぶりを見直し、また人脈の広さに敬服している。
コロナも五類移行に伴って減り続けた句会の参加者数も下げ止まりの傾向が見え始めた。当月は暑さの中遠路佐賀から山梨から福島他から参加いただいたことは嬉しい限りである。今後とも益々の盛会を願って頑張りたい。
真島久美子先生のお話
先生の著書『いちご畑とペニー・レイン』から
佐賀県生まれの佐賀県育ち、卑弥呼の里川柳会代表、佐賀県番傘川柳会副代表、番傘本社同人、西日本新聞佐賀版ヤング川柳欄選者、ゆめさが大学川柳教室講師、全日本川柳協会常任幹事 他
地元川柳の振興に努め、地方誌の短詩型文芸(短歌・俳句・川柳)の選者担当をしているが、当初は川柳の投稿が一番少なく残念に思っていたが、ジュニアの投句者の入選にささやかな賞品を付けたことがきっかけで今では川柳の投稿が一番多くなっている。近頃は宣伝を兼ねた賞品提供が増えてきている。
最近「一語集連句」(前の人の句から一語を取って自分の句を作る。次の人も同じように一語を取って句を作る一種の連句遊び)にはまって句集『いちご畑とペニー・レイン』を発刊した。また卑弥呼の里女流川柳大会も7/30に開催するが、男性も女装して参加していいかなど珍説が生まれたりしている。ジェンダーフリーの時代らしい珍説である。
加藤当白さん(ゲスト選者)
出身は山梨県南アルプス市、まだお若い気鋭の川柳家だが、祖父は川柳家の加藤當百さん、期せずして番傘の祖「西田當百」と同じ雅号だが、もちろん別人だ。本誌『ぬかる道』の連載にも「亡祖父当百」と「当」の字を常用漢字に直して作品を紹介しているので、改めてご覧下さい。付け加えれば、伯父さんは俳人の加藤勝さん、昨年6月78歳で死去。生涯で3冊の句集を遺した(『ぬかる道』2022年9月号39ページ参照)。などという血統を伺えば、柳界のサラブレッドと言えそうだ。
加藤当白さんは、現在『ぬかる道』の“川柳再考”コーナーを担当されている。その添削例を江畑代表は選者紹介でとりあげ、激賞されている。今後とも当白さんのご指導が会員の句作の参考になるものと期待します。
犬塚 博さん(宿題「マイペース」の選者)
叔父に当たる方が東京みなと番傘川柳会の元会長犬塚こうすけ氏と聞いている。現在、さくら川柳会の幹部として活躍中。当会には毎月出席して素晴らしい成績をあげていることは周知のとおり。当会の選者は初めてとのことだが、その新鮮な披講が期待されている。
金城風見子さん(宿題「洗濯」の選者)
柳歴は数年、当会の選者は初めてのことだが他の吟社の句会ではお会いするし、いい成績を挙げている。『ぬかる道』5月号の句会の表情を担当するに当り、事前に参加者からアンケートをとるなど中々の芸達者と見受ける。句は骨太の句風が印象に残る。
最後に当月例会のしだいを列挙する。
- 14時 真島先生のお話、14時20分藤田光宏顧問による気功、15時句会が始まる。
- 司会は角田創幹事 出席者は70名に投句者が34名、文台は矢嶋もと之幹事と日下部敦世幹事。
- 16時20分に会は終了。
午後も後半となればさすがに真夏の暑さはやわらぎ、風が涼しげになった。6月の花紫陽花が美しい。