定例句会

句会の表情(令和7年3月)

定例句会
金城風見子

  • 司会:角田創
  • 記名:矢嶋もと之 月岡サチヨ
  • 会場:アミュゼ柏 1階

桜が明日にも開花の暖かい昼下がり、58名ものご出席があり、賑やかな句会の予感に包まれました。

酒井千恵子さんの力強い墨書の句会の次第には、2時出句締切に続いて江畑哲男代表の「川柳講座」とあり、どのような作句の秘訣が伝授されるかと固唾を呑んで待ちました。
最初に耳に入ってきた言葉は台湾!おや講座ではなく台湾川柳会の月例句会や、台湾俳句会創立5周年記念句会への9泊10日の訪問のお話でした。詳しくは『ぬかる道』4月号の巻頭言やブログをご覧ください。さらに次号では「台湾こぼれ話」が披露されるそうです。

江畑代表が選句のために退席された後、恒例の藤田光宏さんによる気功が行われました。

まず肩甲骨に効くという手首回し—腕を肩の高さまで水平にして回すのが肝心、続いて座って足を膝に乗せ足首を回す。手首も足首も時計回り半時計回りを30回ずつするのですが、うまく回らない方向があります。
続いて正面を向いて立ち、胴の前で掌を上向きに組み、息を吸い込みながら我慢して顔の前まで上げていき、吐きながら最初の位置まで下ろし、息を吸いながら頭の上まで手を挙げ水平に輪を描くように方向を変えて各2周します。これが難しいです。
次はもっとたいへんで、なかなかコツがつかめないので省略します。ご興味のある方
は是非句会にご参加ください。最後は椅子に掴って息を吸いながら思い切り爪先立ちをして堪え、ズンと足を落とします。その際、頭にビビビと響くようにするのがコツだそうです。スッキリします。

30分の歓談タイムの後、いよいよ句会の開始です!
まず代表のご挨拶—①麗澤大学オープンカレッジ川柳講座へのお誘い、②野田川柳会(成島静枝会長、江畑哲男顧問)の吟行へのお誘い—最近吟行をする会が減っているとのこと。ちなみに私は4月2日に東京みなと番傘句会の仲間数人と飛鳥山公園(王子)で吟行する予定です。③会費納入と支援の要請。

選者のご紹介

ゲスト選者には、苦労をしているのに笑顔が輝いている片野晃一氏(つくば牡丹柳社)をお迎えしました。
それに加えて、今後川柳会のいわゆる中堅どころを東葛の内外から選者にお願いする予定です。今回は日下部敦世さん、落合正子さんにお願いしました。句会は楽しく、来てよかったと思って欲しい!

披講の開始

各係りの紹介 司会:角田創、文台:矢嶋もと之、月岡サチョ、配景:小林かりん、金城風見子

「苦労」片野晃一選

筑波には短歌の先生が多い土地柄だが、川柳を広めたいと15年前に俳句や短歌の経験者16名でつくば牡丹柳社を立ち上げた。市の文化講座でのアンケートで川柳講座希望者が一番多く、職員を仲介もあり、苦労の末、広い筑波地域に現在6 ヶ所の句会ができ、70代から80代の約100名の会員がい流。
楽しい句会、楽しくなきゃダメ、目的を持たなきゃ!
選句は「一聴明解」なものが中心でしたが、「苦労人」が詠み込まれている実体験と感じられるものが多数披露されました。
景は、飛び賞として、12、22、32、42、52番目の句に『つくば現代川柳作家名鑑』が贈られました。

「プチ」日下部敦世選

披講前に「選が難しかった」と。敦世さんにしては珍しいことを言うなーと思って拝聴しました。それもそのはずプチ○○とちょっと無理じゃないかと思う造語も含め「プチ」の付く造語のオンバレードでした。中でも「プチ家出」の詠み込みが多く、普通なら2、3句しか取らないのを開き直って全部取ったという感じがして笑ってしまいました。楽しかったです。題の「プチ」は仏語からの外来語ですが、「ミニ」とか「小さい」とか具体的に何か小さなものを詠んだ句は少なかったのかしらと思いました。

「風呂」落合正子選

前置きもなく、すっと披講に入られました。投句12句、出席者の句3句が取られました。字を直して採ったと、かすかな声で付け足された句が1句ありました。私も以前同じことを東葛でしたことがありますが、その後、誤字の句は黙って採るか採らないかだと考えが変わりました。

「自由吟」江畑哲男

披講の前に
100%現役だった頃は夜開催の東京番傘句会には、24句を1時間の電車内で作った。ただし、車内で知り合いに会うともう作れない。参考になるかどうかわからないが、題に関わる類語を書き抜いただけでも句が出来てくる。
自分を取り巻く環境に目を向けよう。今年は「昭和100年」で句を作れば入選率が高くなる。小島一風さんのような「落差」のある句を作ってはどうか。

赴任地の恋は短く深かった 幸一

幸一さんの98歳の6月に盛大にしたい。

景品には台湾からのお土産の文房具、カラフルなキャンディーを思わせる飾り付きの鉛筆とクリヤーファイルが出されました。「句会の表情」担当でメモに忙しかったのですが、配景係も兼ね会場をドタバタ走り回り疲れました。

祭りが果てて

今日も作句に役立つヒントや、多くの方との交流が得られ、満足されたのではないでしょうか。次回も皆さんと楽しく有意義な時を過ごせることを期待しています。

皆さま元気でまたお会いしましょう。

 

句会前に幹事会を開催

 

台湾みやげの景品をよろこぶ特選の木下種子さん

閉会後の片付けに毎月感謝・・・