定例句会

句会の表情(東葛川柳会九月句会)

定例句会
野澤 修

  • 司会:角田創
  • 記名:高橋和男 中村久代
  • 会場:アミュゼ柏 1F
  • 出席者:53名、欠席投句者29名

「最も暑かった今年の夏」、全国の平均気温は、6月〜8月の気温が平年より2・36度、統計のある1898年以降で最も高かったと気象庁。北海道の一部でも40度に迫る日があり冷房が必需品となる、酷暑に見舞われた。川柳にも俳句にも「酷暑」が当たり前に使われた。

そして9月27日、東葛川柳会九月句会は、アミュゼ柏プラザで開かれた。立秋も過ぎ本来は気持ちの良い秋のはずなのに、この日も27度で蒸し暑かった。会場の準備は永見幹事長、星野康文さん、秋元久雄さんたちの手でおおよそ出来あがっていた。
暑い日ながら、53名が集まった(プラス29名の投句)。

角田創さんの司会でスタートした。
12時、受付の「危機突破基金」のたれ(張り紙)が目新しい。
いただいた句誌10月号の『ぬかる道』の表紙に思わず驚嘆!
野崎信一さんのレザーアート「公園の紅葉」があまりにも素晴らしい。手賀沼公園の風景である。

12時30分受付が始まる。出句が始まる。
山本由宇呆さん作成の増田幸一顧問・白寿の祝賀会の写裏、資料集をいただく。
江畑哲男代表の挨拶そして本日の選者紹介。選者各氏の経歴や活動の模様を聞き、その個性だけで楽しくなる。
14時、江畑代表の「川柳教室」は割愛され、東葛川柳会の経営状況の説明があり「危機突破基金」募集のPRがあった。誌代を値上げするには、会員の数の減少問題が付きまとう。
15時いよいよ披講が始まる。文台は高橋和男、中村久代の両氏。

宿題「門」八木せいじ選(川柳路吟社)

「川柳路吟社」の主宰に就かれて5年だとか。神奈川県では長い歴史の80年余の吟社である。正統派を自認されるが、昨今はそうも言っておられないとか。『ぬかる道』の柔らかさとは大分違うと笑わせる。選は明る<て楽しいがモットーらしい披講。

宿題「モテる」三上武彦選

無所属であり、衿持をしっかり持っての今日があると心境を吐露される。「モテる」がカタカナだけであるのが面白いと、只今モテ期の方とお見受けした。おしゃれな帽子をかぶっての披講、終わって帽子をとり、高く上げてご挨拶された。

宿題「弁当」新井季代子選

季代子さんは乱魚さんから、「選者は大いに勉強になる、あらゆる機会をとらえなさい」と薫陶を受けたとか。当会では「超」の付くベテラン会員である。ゆっくりと、そして時々入る句への感想が面白い。

「自由吟」(三句連記)江畑哲男選

句会はここで更に盛り上がる。勉強会では全員がボツにした句に◎を付けていただける。この意外性に期待して披講を聞くのだ。

句会の終わりにあたり、角田創さんから10月25日開催の東葛川柳会38周年記念川柳大会の案内と、各会員の当日の役割分担表が渡された。

 

久々に参加の河野なかばさん、
特選をいただき!

 

句会が始まる前の楽しい団繋のひと時

「句会の表情」原稿作成中の野澤修さん