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中野彌生エッセイ

お国変われば

八十路を越えた歳月を振り返りますと、色々なことがありました。えっ? それ本当? と信じ難いこともありました。その昔ロンドンの青果店で、林檎を数個買おうとした時のこと、どれにしようかなと選んでいると、そ...
B29の贈り物

「B29の贈り物」④

逃げる庭先に最初の焼夷弾が落ちた時、物凄い勢いで走り出した母の後を、必死で追いかけているうちに、下駄の鼻緒(前緒)が切れた。思わず立ち止まった私を、母が怒鳴る。「何やってるの、早く来い!」我に返ると、...
定例句会

句会の表情(増田幸一顧問祝白寿記念/東葛川柳会六月句会)

江崎紫峰本日(6月28日)は増田幸一顧問祝白寿記念句会のため、皆様の集まりがとても早く、時間を前倒しして受付を開始致しました。参加者は参加費を払い、句箋と和菓子と顧問のプロフィールが入った紙袋を貰って...
ぬかる道巻頭言

【『ぬかる道』第454号 巻頭言】
『見せました、川柳の底力 』

巻頭言『見せました、川柳の底力』 江畑 哲男見せました・見せました、「川柳の力」を。魅せてくれましたねえ、「川柳の底力」を。6月22日(日)第48回全日本川柳2025年神戸大会の成功を、皆さまとともに...
ぬかる道

『ぬかる道』令和7年(2025)8月号

『ぬかる道』第454号 2025年8月1日発行 目次
中野彌生エッセイ

セント・オールバンスの壁

半世紀以上も昔の英国で、友人に誘われてセント・オールバンスと言う町を訪れたことがありました。その町は、ロンドンから北へ20 数キロの史跡の町です。ローマ時代の街道の遺跡が残るこの町は、ロンドンのターミ...
山田とまとエッセイ

手紙とメール

小学生のころから、手紙を書くのが好きだった。お気に入りの当時流行っていた水森亜土のイラストの便箋と封筒を、揃いで何パターンか持っており、その時の気分で絵柄を選んで書いていた。相手は当時同居していなかっ...
B29の贈り物

「B29の贈り物」③

富山空襲始まる「富山市の昭和20年8月2日午前0時」点けっぱなしの家の中のラジオが「JOIG(富山放送局のコールサイン)、これから、午前零時をお知らせします。」と言って、「ピッ、ピッ、ポーン」という時...
定例句会

句会の表情(令和7年5月)

新井季代子五月の句会場は先月に続き、柏市中央公民館です。この会場は柏駅からやや距離があるので、高齢化の東葛会員にとっては出向くのにいささかハードルが高い会場です。今日も出席者が大勢だとうれしいのだが…...
ぬかる道巻頭言

【『ぬかる道』第453号 巻頭言】
『東葛愛は川柳愛 』

巻頭言『東葛愛は川柳愛』 江畑 哲男最初に、ある方からの手紙をご紹介する。「東葛川柳会を愛して巳まない……」ベテラン会員からの手紙である。励まされる文面だった。ご寄付も嬉しかったが、何よりその文面に心...